第11話 同行 漣蓮視点

相手は心が読めるとなると攻略難易度はかなり上がる。

其れを経験則的に知っている漣蓮は半分絶望の念を抱く。

其れすら読み取っている筈の目の前の妖怪・・・さとりと名乗った少女は口を開く。

「随分と思い悩んでた見たいだけど、何かあったの?」

多少の警戒はしながらも在った事を事実そのまま話す。

当たり前だろう、嘘を付いた所で心を読まれているのだから分かるのだ。

警戒しまくってたお陰で向こうも其れなりの対応をしていた。

「そんなに警戒しなくても、別に取って食ったりしないわよ」

食われる事を危惧している訳では無いのだが・・・。

一連の話を終え、さとりは深く考え込む。

その間、特に何をするでも無く待っていたら自分を此処迄引っ張って来た少女、名をこいしと言った筈、から声が掛かる。

「戻りたい?元の世界に」

・・・そう言えば、考えた事無かった。

幻想郷に来てから何日、もしかしたら何週、いや何ヶ月か経っている。

かなりの時をこっちで過ごして来て、一度も帰りたいと思わなかった。

つまり心から帰りたいとは思っていないのだろう。

けど、実際に帰りたいかそうで無いか聞かれた今、明確な回答を導き出せ無い。

其れは現実に何か思い残した何かがあるからだろう・・・。

しかし、何と聞かれれば答える事は出来ない。

ゴーーーーーン!!!!!!

鳴り響く轟音。

爆発音の様な、破裂音の様な、兎に角何か起こった事だけはわかる音が聞こえてきた。

「・・・またお空が何かしたのかしら」

「えぇ・・・」

あたかも当然のように紡ぐ言葉に取り繕った感じは無かった。

本気でそう思っているのだろう。

だとしたら此処ではこんな爆音が日常茶飯事だと言うのか。

「失礼します、さとり様」

「お燐だ~、どした~?」

「あれ、こいし様もご一緒でしたか」

「お燐、さっきのは旧地獄からかしら?」

「いえ、地獄に一切の異常は見られないそうです、特に異常無しと関係者全員が証言してます」

此処で初めてさとりの顔に緊張が走る。

「それでは、私は此れで・・・そういえば此の人は?」

初めて話の中に自分の話題が出る。

急に振られたからか素っ頓狂な声が出てた。

「あぁ、こいしが連れて来たから・・・それで帰れって言うのは失礼だし、多少はお持て成そうと思って」

「そうでしたか・・・お客人、ごゆっくりして言って下さいね」

「さっきゆっくりさせてくれなさそうな現象が起きたばっかりなのですが」

さっき爆発音が鳴り響いたというのにのんびり出来るメンタルは持ち合わせておりません。

「それもそうですね・・・それでは、今度こそ私は此れで。失礼します」

「ありがとね、お燐」

「いえいえ~」

といって部屋から出て行く、お燐と呼ばれる・・・妖怪?

明らか人間ではなかったが、とりあえず妖怪と仮定しておこう。うん。

「旧地獄じゃないとすると、地上関連かしら」

「え・・・」

地上・・・。

そういえば自分は穴から落ちて此処に来ている。

どう考えても今は地下に居ると考えるのが妥当だ。

地上で何か起きた。其れだけで止め処ない不安が込み上げて来た。

何の根拠も無い、唯の予感が胸騒ぎを起こす。

「一応・・・確認に行くか」

さとりが零した言葉は私を動かす。

「・・・一緒に行く?」

こいしが声を掛ける。

「・・・行く」

胸騒ぎの原因を突き止めるべく、同行を願う。

「めんどくさ・・・」

「さとり様残念ながら滅茶苦茶聞こえておりますよっ!!」

思わず突っ込んじゃったけど、本来関係無い事だ。

けど結局同行を許可してくれた。


外に出て、音源の方へと無造作に進んで行った。

音源の方角にあったのは・・・紅魔館。

其の館の上空に佇む2つの人影。

片方には背中に生えた蝙蝠の様な羽。

もう片方には翼の様なものの下に吊るされているクリスタルの様なもの。

信じたくなかったが、どう見てもそうだ。

あれは、レミリアとフラン・・・

レミリアは満身創痍。

対照的にフランは・・・

今まさにレミリアを手掛けようとしていた。

さとりは無表情に、こいしはいつの間にか何処かへ・・・

漣蓮と言えば・・・

「よっ」


其の瞬間、目の前のフランがフランになった。


後書き

えっと・・・何此れ。

は?え?何此れ。

え~~~~~~っと・・・?

結論、漣蓮の馬鹿

という事で此の作品一つだけに1週間以上の時間が掛かりましたとさw

しょうがないじゃん?最近時間無いんだよ。

定期テストあるしさ、伴って提出物がめっちゃ増えるしさ、生徒会の仕事沢山出来るしさ、検定あるしさ。

そんなわけで色々個人の為に時間を割いてたらブログにかける時間がなくなってたw

一応Youtubeライブ配信をしましたが人が来なかったので知ってる人はいないでしょうねw

うん、プロットを作らずに作品は作れませんね。

という事で次からプロットを作ろうと思いません()

上でも言いましたが執筆者事情をば

定期テストがあったので提出物が増えました。

成績が欲しい私は其の為に頑張りました。

そしたら時間が無かったです。

検定が近々あります。

此れを合格すると協会3冠の称号を得る事が出来るので私はその為に頑張りました。

そしたら時間が無かったです。

生徒会のお仕事が沢山ありました。

校外活動は自己PRに使えるから私はその為に頑張りました。

そしたら時間が無かったです。

今の内に超絶優等生(成績・検定面)になっておこう。

え?性格面?勉学面?

チョットナニイッテルカワカンナイ

んじゃ、

よいフリーライフを。


漣蓮のブログ

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