望みを求めた事が人生の歯車を狂わした。
今や狂気の坩堝にあるフランの中の意識はそう現状を捉えていた。
どれだけ望みを持とうと、それを超える絶望が迫る。
その証拠に、どうだ。
一瞬だけ、フランがフランになった時、フランが見たのは名残なんて残ってない、唯顔だけが残った咲夜の顔があった。
姉は涙を流し、自らは返り血で紅く染まっている。
誰が、何が、どうして・・・。
そんな思考の時間は無かった。
光景を捉えた瞬間、意識は遠い彼方へと写された。
それから、考えに考え、最終的にフランは希望を抱かなくなった。
そして此れは自らが招いた惨事だと深く認識し、自らを恨む。
そう、抜け出そうなんて思わなければそもそもこんな事にはならなかったかも知れない。
抜け出した先であの人に出会わなければ希望なんて得なかったかもしれない。
唯、事実のみを恨む。
あぁ、遂に思考の意識すら途絶えようとしている。
それは完全な洗脳を意味し、此れに屈するは狂気の人形への変貌を許す事に値する。
一時その状態にあったフランは思う。
そうなってしまえば完全に無差別殺戮を繰り返す。
その対象に、彼が居たら・・・。
考えるだけで寒気がする。嫌気がする。そんな事起こるなと・・・。
其れを頼りに、意識を保つ。
――訳が無い。
フランは同じ様に考え、戦い、負けているのだ。
同じ相手に、同じ考え方で、同じ条件で、言ってしまえば環境は自らにとって不利になっている。
ならば諦めてしまう方が簡単なのかも知れない。
そんな人、居なかったのだと、端から存在しなかったのだと、事実を否定すればいい。
だって・・・もう・・・
――そこに意識は無いのだから
「ねぇ・・・もっと激しく遊びましょう?」
「そう言って・・・はぁ・・・貴方の方が手加減してるじゃない・・・」
舞台は紅魔館玉座の間から紅魔館の上空へと切り替わっていた。
よく見ると玉座の間の天井には大きな穴が開いている。
誰かが・・・こうあっては明確だが、壊したのだろう。
「え~?だってお姉様が付いて来ないから」
疲弊し切っている姉に対しフラン・・・のような何かは笑う、楽しそうに。
「簡単に終わったら、楽しく無いじゃん」
レミリアは、最早目の前の存在が妹だと認識していない。
そう分かる、次の一手。
レミリアはスペルカードを発動する。
最高火力で放たれた、神槍グングニル。
それはフランの中心、心臓に刺さった。
フランの動きが止まる。
グッタリと撓り、レミリアも同じ様に項垂れる。
当然だろう、疲弊しきった体に全身全霊のスペカ等、命の消耗に等しい。
もう、終ってくれと・・・。
「はは・・・ふふ・・・」
響く、無機質な声。
声の主はフランである。だが、声はフランのものではない。
そんな景色を見たレミリアは絶望し瓦礫へと倒れ込む。
その姉を覗き込む狂気の破壊神。手にはレーヴァテイン。
その顔には先程までの笑顔は何処へやら、表情は無かった。
ただの作業だと言わんばかりの行動。
引き、構え、突・・・かなかった。
「よっ」
それは声が掛かったからではないのだろう。
フランの目に映るのは、先程まで殺そうとしたレミリアではなく
片腕を上げ、気さくに笑う漣蓮だった。
後書き
と~~~~~~~~っても久し振りの夢創禄投稿じゃ。
自分でも書いてて分かるけど作風変わってるでしょ?w
あんだけ期間開いたらそりゃ書き方も少しは変わるでしょ~w
そしてそんな変わった作風で書いてるお陰で何を書いてるのか分からなかったZE☆
多分ね、話を理解するのにかなり時間掛かると思う。だって書いてる人が分かってないんだもん。
そんな話は投げ捨てておいて、執筆者事情をば。
10月21日に日情の文書デザイン検定受けるぜ!此れ取ったら日情3冠だぜ!
けど学校的には全商で3冠取って欲しいらしく、全商以外だと学校看板に載らないんだって。
しかし3冠は3冠。恐らく全国表彰はされるだろうだって。
けどよくよく考えたら「速度」「ワープロ」「文書デザイン」って感じでワープロ関連しか取ってないんだよね。
得意分野だけを攻めたらそりゃ取れるでしょと。
しかも次に受ける文書デザインに関してはワープロ1級取得してるお陰でめっちゃ簡単だし。
んな事はどうでもいい。1週間後テストさ。
と言うか後書きだけじゃ収まらない位言いたい事あるんだけどどうしよう。
別で記事書こうかな・・・。
まあいいや、んじゃ
よいフリーライフを。
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