第15話 回顧 漣蓮視点

昨日ちょっと遅めに寝たのにめっちゃ早めに起きれた。

なんだかんだ言ってあの後なかなか寝付けなかったのだ。

最後に時計を確認した時には確か24時だったと思う。

その位の時間に寝たが、今時計を見れば7時と書いてある。

1時間くらい遅れた時計ならまあ普通の起床だとは思うが、残念ながらこの時計は電波時計だ。

かなり正確で、しかもつい一昨日電池を入れ替えたばかりだ。

まかり間違ってもずれはない。

という事は・・・。

1時間前の着信履歴・・・相手は華凛と出ている。

1時間前って、6時じゃないか。

そんな時間は深い深い夢の中で微睡を楽しんでたわ。

もしかして暇なのかな?

まあ、起きたし掛け直すか。

一応話題考えるか・・・あ、そうだ、昨日宿題を一緒に途中までやったな。

それが終わったか聞こう。

「やっはろ~、どうだ、宿題終わったか?」

私の中で決まっている事。その1。

親しい仲への挨拶は「やっはろ~」だ。

やっほ~とハローを一緒にした挨拶で、多分だけど私が考案者のはず。

まあ、そんなことはどうでもいいのだが。

「あ~うん、終わったよ~・・・そっちは?」

そんな声が帰って来た。

ほ~、終わってるのか。流石真面目な生徒会役員様。

「あの後何か気が乗っちゃって~・・・其のノリで全部終わらせたわ!」

自分でもどうかと思うが、ノリが悪いとやってなかったと言っているようなものだ。

何処まで堕落した人生送りたいんだw

「あ~そうだ、前貰った仕事だけどね・・・」

生徒会仲間と言う共通点から、その内容が生徒会関係だと知るには容易だった。

「うん、それがどうした?」

あれ、確かこの仕事って。

「押し付けといて~どうした~?ってなんだころやろー」

そう、押し付けられた仕事である。

語弊がある言い方をあえてしているのだが、向こうもそう思っているらしく、反論してこなかった。

こっちもそこまで気にしてないし、一興の範疇だ。

「まあいいやw・・・んと、大体完成したよ。後は確認するだけだから」

「早いね~、流石だわ」

「何かと付けて押し付けてくる生徒会役員とは違うからね」

「もしかしなくても私だな」

「自覚があるようで何よりで御座います」

「んじゃあ提出もやって?」

「・・・自覚が無かったようで」

何だろう、やっぱこの人若干残念だ。

ふと、本を買いたかったと思い出したので、これからアエオンに行こうと思った。

今日は休日で学校も休みだし、所持金もまあまああるし。

ちょっとおふざけのつもりで一つ聞いてみよう。

「あそうだ、これからアエオン行くけどどうする?付いてくる?」

「行く~」

結構な即答だった。

まさか来るとは思わずは?って言いそうになったが、誘った手前拒む事も出来ず一緒に行く事にした。

「んじゃ、現地で待ち合わせるか」

「は~い」

そのまま待ち合わせ場所と時間を決めてその電話は切った。

ちょっと家を出るのが遅れたがこの様子じゃあ時間ぴったりくらいだろう。

まあ、あの生真面目な生徒会役員様である華凛さんが時間ぴったりに来るという事は考えにくいし、どうせ時間前に到着してるんだろうな。

「やっほ~、時間ピッタリ」

「私は5分前に来ました~」

知ってた。

だがしかし、こちらに物言いを受ける筋合いはない!

なぜなら時間は守っているからだ!!

屁理屈じゃねえもん。ねえもんねえもん。

「え、此の私が時間前行動をするとでも?」

「な~に開き直ってるん」

いつもとなんら変わらない日常がそこにある。

それだけなのに、何故か突然、それが無性に嬉しくなって。

終いには若干泣いていたかもしれない。

ホント、何でだろうな。

地図上の情報だと本屋であるここで、欲しかった本を手に取り、レジへ向かう。

あ、ちゃんと言って置こうね。ここはアニメイトだよ!

当然の様に生徒会役員の生真面目様をアニメイトに入れるこの私・・・!

当の生真面目様はと言うと、なんかすっげ~興味津々に色々見て回ってる。

これ、やっちゃったかな・・・また新たなる住民を増やしてしまったかもw

んなわけで会計を済ませ、気が付いたら本が1冊買えるくらいのポイントが付いてたんだと他人事に、その場を離れる。

華凛さんの方もこれと言って用事もないらしく、お開きとなる・・・はずだった。

じゃあ帰ろうねと言おうとした時、不意に華凛さんから声が掛かる。

「ねえ・・・」

「ん?どった?」

何かを言いたそうに、でも言いにくそうにしている。

さて問題です。女子が男子に向かって声を掛けました。女子はもぞもぞとしています。

一般的な男子の考えはこうだ。

(え?まさか告白!?)

だが、私は違う!

極度にぼっちを極め、且つ人間関係を悉く築き上げなかった生粋の陰キャ。

例えシチュエーションがそうであっても私の脳は間違ってもそんな淡い期待はしない。

さて、考えられるのは「とりあえず死んで?」か「仕事あげる~」のどちらかだな。

今のところ有力なのは前者だが、しかし後者もあり得ない事はない。

悩んでいる所、話を切られた。

「こっちで過ごしてて、どう?」

・・・?

こっちで過ごしていてどうとは、何を言っているのだろう。

俯いていた華凛が顔を上げる。

その眼は、紅く煌めいていた。

何処かで出会った、あの吸血鬼と同じだ。

弱く、脆かった、儚い少女。

あぁ、これだ。

忘れていて、でも何を忘れているか分からなかったけど、これを忘れていたんだな。

私は、幻想郷から実質的な追放を受けたのだ。

そして目の前にいるのは、恐らく。

「あんた・・・まさか、

 フランドール・スカーレット!?」


後書き

はっはっは、フラン視点を急ピッチで仕立て上げたからこっちが疎かになっちまったぜ。

まあ大丈夫だ、安心しろ。いつも通りだ。

まさか1日に2つも投稿するなんて・・・初期の頃以来じゃないか?

最近は色々忙しかったからね、しょうがないっちゃしょうがないんだけど。

ただ如何せん今はテストも終わって仕事も終わって滅茶苦茶暇なのよ。

だから書いてる。そしたら、集中力的問題で作品の品質が落ちる事に書き終わってから気が付いた。

馬鹿なのかな?

そんな馬鹿な執筆者情報へ。

・・・このコーナーいる?w まあちゃんとやるけど。

やるけど殆ど上で言っちゃったんだよな。

強いて言う事があるとするなら・・・。

PS4を起動した。くらいかな。

私の為に買ったPS4を、私が一番使えていないと言う悲しい現状。

たまにしか使わない私にも原因はあると思うけど流石にw

とまあ、そんな感じで終わらせてっと・・・

んじゃ

よいフリーライフを。


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漣蓮 第16話 (執筆中...)

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